バッド・ボーイ/ドネイズ(bad boy/The Donays)

デヴィル・イン・ヒズ・ハート/ドネイズ(Devil in His Heart/The Donays)


バッド・ボーイ(bad boy)は、アメリカ・デトロイト出身のガールズグループ、ドネイズ(The Donays)のデビュー・シングル※1

カップリング曲「デヴィル・イン・ヒズ・ハート(Devil in His Heart)」同様デトロイトのソングライター、リチャード・ドラプキン(Richard Drapkin)作。

初期のモータウン・サウンド(「プリーズ・ミスター・ポストマン」あたり)を連想させるソングアレンジ。キング・カーティス(King Curtis)風のサクソフォンのソロや、「パパ・ウー・マウ・マウ※2」を連想させるコーラスも楽しいポップチューン。特にリード・ボーカルのイボンヌ(Yvonne)の歌唱力がすばらしく、なぜチャートには入らなかったのか不思議な、隠れた名曲。

タイトな演奏は、モータウンのハウスバンド「ザ・ファンク・ブラザーズ」によるもの。ソングプロデュースは、当時モータウンから「円満退社」して独立したばかりのポップコーン・ワイリー(Popcorn Wylie)

ワイリーは、ファンク・ブラザーズのピアニストとして、プリーズミスターポストマンに参加していることから、ドネイズの「バッド・ボーイ」や「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」が、「プリーズ・ミスター・ポストマン」と同じメンバーで演奏されていることも考えられます。


※1 ラリー・ウィリアムズ(Larry Williams)が1959年に、スペシャルティ・レコード(Specialty Records)からリリースした(ビートルズもカバーした)「バッド・ボーイ(bad boy)」とは同名異曲。

※2 パパ・ウー・マウ・マウ(Papa Oom Mow Mow) – アメリカ・ロサンゼルス出身のドゥーワップ・グループ「ザ・リヴィングトンズ(The Rivingtons)」が1962年にリリースしたノヴェルティ系ドゥーワップの名曲(ビルボード・ホット100 – 48位)


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