僕はスペースマン。空を飛ぶ無敵の男。
喜びを必要としないし、痛みを感じない。殴られてもすぐに起き上がる。
知的で清潔。毎朝の目覚めもにっこり、誰にも負けない完璧な「恋人」。
僕はスペースマン。
「おいらは町の宇宙飛行士」という邦題でも知られるこの曲は、都会に住む「スペースマン」が自分のことを語っていくというもの。
当時のプロモーションビデオを見ると、「優雅に大型犬と森の中を散歩するスペースマン」「頭にあひるの帽子をかぶった高速スペースマン」「前身に甲冑(かっちゅう)を着込んだマッチョなスペースマン」と次々に想像上のスペースマンが登場。
「スペースマンっていったい」と、あれこれ想像を膨らませたところで
「そんなやつ いないよ。」と、話をふった本人にあっさり全否定されるという内容。
1968年10月リリースの「恋のスペースマン(I’m the Urban Spaceman)※1」は、「ラトルズのジョンレノン」ことニール・イネス(Neil Innes)が曲を作りボーカルを担当。ポール・マッカートニーがプロデューサーとして参加したボンゾ・ドッグ・ドー・ダー・バンド(Bonzo Dog Doo-Dah Band)最大のヒットシングルです(ukチャート最大5位)。
人を食った歌詞と、ノスタルジックでジャグバンドテイストな曲調は、ニール・イネスの独壇場。裏フール・オン・ザ・ヒル(The Fool On The Hill)※2ともいえるアレンジが楽しい小品です。
※1 恋のスペースマン(I’m the Urban Spaceman)
タッドポールズ(Tadpoles 1969年8月リリース)に収録。
タッドポールズ/ボンゾ・ドッグ・ドー・ダー・バンド
(Tadpoles/Bonzo Dog Doo-Dah Band)
※2 フール・オン・ザ・ヒル(The Fool On The Hill)
マジカル・ミステリー・ツアー(Magical Mystery Tour)に収録。
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